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逆流性食道炎の特徴

逆流性食道炎患者の特徴

逆流性食道炎患者の特徴として,欧米では肥満が挙げられています。

しかし、日本では逆流性食道炎患者は必ずしも肥満ではありません。

一般住民を対象として行った上部消化器症状調査( DIGEST Study , 1997 )では、 欧米の一般住民の胸やけ症例は,非胸やけ症例よりも一貫して肥満度( body mass index : BMI , )が高いのに対し,日本だけが胸やけ症例の方が肥満度が低い傾向を示していました。

肥満と逆流性食道炎もしくは逆流症状との強い関連が示唆されるものの、肥満逆流性食道炎患者に対する治療としての減量が必ずしも効果的ではないことが報告されています。

このことは肥満自体が逆流の原因になっているとは限らないことを示しており、むしろ肥満に関連した食習慣が逆流を誘発していることが推則されます。

欧米での逆流症状は、逆流を起こしやすい食習慣、すなわち大食と脂肪食が大きな影響を与えていると考えられているようです。

日本人の食生活に関する統計では、 1 日あたりの摂取熱量が増加傾向にあるものの、特徴的なことは 1 日あたりの脂肪摂取量が統計の明らかな 1955 年の 20 . 3g から 1975 年の 55 . 2g へと 2 . 7 倍に増加しています。

その後は脂肪摂取量は徐々に増加し,最近は 1 日 58g 程度でほぽ一定であり、この 20 年間は特に大きな変動を認めません。

この脂肪摂取量の増加が逆流性食道炎増加にどの程度寄与しているのかは判断が難しいのですが、国民全体の健康という観点でみると無視しえないものと推測されます。

日本人の胸やけが肥満とは関係のない機序で起こると仮定して、他の要因を推測すると、その要因のひとつとして、裂孔へルニアが挙げられます。

逆流性食道炎患者の 25 ~ 70 %に裂孔へルニアの合併が認められます。

裂孔へルニアの存在下では、下部食道括約部( lower esophageal sphincter : LES )の逆流防止バリアとしての機能低下のため、へルニア嚢内に停留した酸性内容物が容易に逆流しやすくなります。

裂孔へルニアの発現機序は不明です。

他に日本人の逆流性食道炎患者の特徴として、亀背/腰の曲がった状態を挙げることがあります。

亀背の症例では腹圧の上昇が逆流の一番の要因であると推則されますが、詳細な報告は文献的にはあまりないようです。

また,日本人の逆流性食道炎の症例では、前屈姿勢で逆流症状が誘発されることが多いようです。具体的行為として、草取り、雑巾がけなどの前屈姿勢があります。


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